クルミを拾った。
いつも行く山にはクルミが山ほど落ちているんだけど、いつも見向きもしないで通りすぎていた。
なぜなら山のクルミは小さいしカチンコチンで割りづらいからだ。
車にひかれても割れないのもあるくらい。
平地によく生えている一般的なまん丸のクルミとは大ちがいだ。
そんなある日、山に出かけたら山道で下を見ながら歩いているご夫婦に会った。
栗を拾っているのかなと思ったらどうやらクルミを拾っているみたい。
話を聞くと山のクルミには栄養がたくさんあるみたい。
更に話を聞くと山のクルミにはヒメグルミとオニグルミがあるみたい。
更に更に話を聞くとヒメグルミは割りやすいので狙い目だそう。
これがオニグルミ。
一般的なクルミをぎゅっと小さくしたような見た目。
これがヒメグルミ。
上がとがっていて下がふっくらしている。
表面の凸凹も少ない。
ご夫婦に感化されたぼくはクルミを拾うことにした。
ねらいはもちろんヒメグルミ。
クルミの木が生えていればそこら中に落ちているので簡単に見つかった。
バケツに半分ほど拾って持ち帰った。
あとは汚れを落とすために2日ほど水につけて洗う。
洗ったら天日干しをする。
3日ほど干した。
まあまあきれいになったクルミたちがこちら。
あとは食べるだけだ。
ヒメグルミからいただこう。
クルミの割り方だけど、
まず横を叩いてこう亀裂をいれる。
それから平たい面を叩けば、
ほら。
簡単に中身が取れる。
ご主人の言った通りだった。
味は、濃厚。
よく売られてるクルミのような風味は少ないと感じる。
ただ、ナッツ感が強くてマカダミアナッツみたいな感じがするかな。
身を指で押しつぶしてみると油がすごく出る。
次にオニグルミを食べてみる。
割り方はヒメグルミと同じ要領。
うまく割れなかった。
散らばった身を食べてみる。
味はヒメグルミと同じで美味しい。
ただかなり割りづらいので食べるならヒメグルミだな。
クルミを拾っていると、こういうクルミが落ちていた。
きれいに穴が開いている。
ネズミが食べたあとだ。
これはリスが食べたあと。
クルミは動物にも人気だ。
リスは割りやすいヒメグルミがお好みのよう。
人間と同じだね。
ネズミはオニグルミが多かった。
がんじょうな歯で横に穴を開けるので割りやすさは関係ないのかな。
それともネズミが好む成分がオニグルミにはあるのかな。
とにかく良い発見ができた。
こういうの楽しい。
秋の山は良いですね。