自然薯を掘るよ。
前に書いたムカゴの話ではすぐに心が折れてしまったんだけど。
条件が良さそうな場所を見つけたのでまた掘る気になったのだ。
良さそうな条件とは以下の3点。
その1 斜面に生えていること
平らな地面に対して真下に掘り進むのは大変だ。
斜面に生えている場合は斜面を切り崩すように掘っていけば手間がはぶけるはずだ。
しかし斜面に対して直角に芋が生えている場合は真下に掘るのと同じことになってしまうけど。
その2 茎が太い事
太い茎には太い(大きい)芋が付いている、とこの時は思っていた。
その3 雨の後
土が濡れていた方がサクサク掘れる、とこの時は思っていた。
では掘っていこう。
この下をねらう。
葉は枯れているけどまだムカゴが付いているので自然薯は間違いなくあるはずだ。
太い茎だ。
地面は粘土質だった。
それなりに掘れるけど密度が高くて思ったように切り崩すことはできない。
またスコップに土がへばりついてしまってじゃまだった。
雨の後の粘土はたちが悪いようだ。
誤算だったな。
それでも少し掘ると茎が段々と芋っぽくなってきた。
やる気が出てきた。
30分後
芋だ。
想像よりきれいな感じ。
もっと色黒でひげ根がもじゃっとしてると思っていた。
1時間後
終点だ。
意外と小さかった。
太い茎には太い芋がなる説は立証されなかった。
最後は二股に分かれている。
木の根っこが邪魔をしてまっすぐ伸びることができなかったんだと思う。
細めだけど30㎝は食べられる部分がありそうだ。
掘った後はこんな感じ。
これだけなのにけっこう疲れた。
もっと大きい芋ならヤバかったかもしれない。
余談。
土を掘っていると思いがけない生き物との出会いがある。
ミミズは思いがけるので省略するとして今回はセミの幼虫に会えた。
成虫になるために木に登る幼虫の姿は見たことがあるけど土の中にいる姿は初めて見た。
元居た住居は壊してしまったけど粘土だったので空間を作って元に戻しておいた。
気休めだけど。
余談終わり。
調べてみると
自然薯は日本原産種の山芋で長芋は中国原産種の山芋とのこと。
ぼくが掘った芋は見た目では日本産か中国産かわからない。
でも、どちらかというと自然薯が良いな。
まあ日本の山に自生していた芋ということで自然薯とさせてください。